NARC通信 第13号

NARC通信 第13号

平成18年1月25日発行

  

ヴィエンチャン県フアン郡とヴァンヴィエン郡への旅


ボリチャン(Bolichanh LIEPVISAY)

2005年11月22-23日に、足立さん(NARC世話人)、鳥飼さん、メンタオさんとその
ガールフレンドのジェンさん、それに私の5人で、ヴィエンチャン県のフアン郡と
ヴァンヴィエン郡へ旅行しました。まず、ジェンさんの実家があるフアン郡ポンサ
ヴァン村を訪ねました。この村へは、首都のヴィエンチャン市から国道13号線を
150キロくらい北上し、そこからさらに未舗装道路を3時間くらい走ってやっと到着
しました。13号線をはずれると道路は穴だらけで、のろのろ運転をしたため時間が
かかったのです。ポンサヴァン村はモン族の村です。彼等はコメ、トウモロコシ、
キャッサバなどを栽培して生計をたてています。ジェンさんには兄弟が3人とお姉さ
んが1人います。皆結婚して何人かずつ子供がいて、同じ村に別々の家を建てて住ん
でいます。

家族が総出で歓迎のお昼ご飯に招待してくれました。料理が盛られたお皿の周りに大
人たちが座ると、食べ始める前にお兄さんが立ち上がって、ジェンさんが2年ぶりに
実家に帰ったことを喜び、ジェンさんが良い行いをし、幸せになるように、そして私
たちの旅が安全でありますように、と10分くらいの長いスピーチをしました。その間、
皆は頭をたれてお祈りをし、スピーチが終わると、ジェンさんがお礼と良い行いをす
ることを約束する言葉を述べました。モン語が使われていたので、私には話の詳しい
内容は分かりませんでしたが、ラオ族が行なうバーシの儀式のようなものだと思います。
鳥と3種類のコメの料理は、ラオ風とは違う料理でしたが、とてもおいしく食べまし
た。私たちが食事をする間、子供たちは食事を与えられず、周りで遊んでいました。
子供たちが一緒に食べて、万が一お客用の料理が足りなくなると恥ずかしいと思った
のではないでしょうか。大人たちが食べ終わると、やっと子供たちも食事にありつき
ました。

ジェンさんの家族

ポンサヴァン村の次にはヴァンヴィエン郡の郡庁所在地ヴァンヴィエンにいきました。
ここは外国の観光客がたくさん来る有名な観光地です。街の西側にソン川が流れ、
川の西岸にはごつごつした岩山がそびえていて、とてもきれいなところです。観光
客がたくさん来るようになって、ゲストハウスや観光客目当てのレストランや店が
急に増えたため、私が4年前に来たときとは街の様子ががらりと変わっていました。
22日の晩はゲストハウスに泊まって、夕食は足立さんがインド料理屋でご馳走して
くれました。インド料理を食べたのは、これが初めてです。23日は、朝、タムジャン
という鍾乳洞に行きました。ここはヴァンヴィエンの観光スポットの一つです。174
段の階段を登って洞窟に入ると、さまざまな形の鍾乳石が見られます。この洞窟は
ベトナム戦争・ラオス内戦当時には防空壕になっていたようです。

ヴァンヴィエンの風景

それからメンタオ君の実家があるヴァンヴィエン郡のポンケオ村に行きました。この
村もモン族の村で、メンタオ君の実家もジェンさんの実家と同じで大家族です。メン
タオ君は「NARC通信12号」でお知らせしたように、村でカエル養殖をやっています。
実家はかなり広い水田を持っていて、水田のそばをきれいな小川が流れていました。
(訳:池ノ上)

後日談:メンタオ君とジェンさんは、いろいろ曲折はあったようですが、2005年12月
末にめでたく結婚しました。モン族の風習では一夫多妻が許されているようですが、
二人で堅実で幸せな家庭を築いてもらいたいと思います。