NARC通信 第17号

NARC通信 第17号

平成19年1月1日発行

  

新年おめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い致します。


NADC複合養殖農場の建設

NARC通信第12号(平成17年12月11日)でお知らせした、ナムスワン養殖開発センター
(NADC)職員組合が運営する複合養殖農場が、かなり形を成してきました。センター研究員の
トンクーンさんが、長尾自然環境財団の小規模研究助成金を得ることができたためです。助成
金で農場の常勤作業員を3名雇うことができたので、それまで遅々として進まなかった建設が急
にすすみました。3人のうちの2人は、NARC通信1号(平成15年7月5日)と13号(平成18年
1月25日)で紹介したモン族の青年メンタオ君と彼の奥さんのイェンさんです。もう1人は以前か
ら農場で働いていたブンニャンさんです。

施設と機材
現在、農場にはNARC通信第12号で報告した高木牛舎のほか、豚小屋、仔カエル飼育タンク、
親カエル飼育タンク、給水タンク、倉庫、キノコ栽培室、鶏小屋、アヒル小屋があります。
倉庫には棚をすえつけ、農具や資材をきちんと整理しています。養殖池は3面あり、畑はヤギ
の食害を防ぐためのフェンスで囲んだ畑が1面あります。小型の耕運機、給水ポンプなどの機
材もそろってきました。

給水用貯水タンク

親カエル飼育タンク

生産活動
3面の養殖池では、池中の雑草をすっきり刈り取って、コイ、ティラピア、プンティウス、ソウ
ギョなどを養殖しています。約600尾の親カエル、8頭の牛、3頭の豚も飼育しています。ニワト
リとアヒルは鳥インフルエンザの影響で、現在は残念ながら飼えません。ラオス南部でベトナ
ム人の行商人から買ったブリキ製の小型蒸留装置を使ってラオス焼酎(ラオラーオ)の生産を
始めました。焼酎を蒸留した後の滓は魚の餌として使います。ラオスの森に豊富にある薬草類
を焼酎に漬け込んで薬用酒作りも試みています。空いた土地の草を刈り払い、バナナ、ライチ、
マンゴーを植えました。トウガラシや野菜も栽培しています。フェンスで囲った畑ではキャッ
サバを栽培しています。

キャッサバ畑

豚飼育

今後の展開
キノコ栽培室が完成したので、キノコ栽培を開始します。培地として使ったオガ屑は、キノコ
栽培が終わってから炭に焼いてタドンを作ってみたいと思います。これがうまくいけば、オガ
屑とか籾殻など捨てられている物を使ったタドン作りを、ちょっと規模を拡大してやりたいも
のです。豚の飼育頭数をもう少し増やして、豚小屋からの排水を使ったバイオガスの生産にも
挑戦します。農場の一角には水田を作って、たとえ少なくてもコメを生産します。いろいろな
野菜や花の栽培も挑戦する価値があると思います。ヒマワリやマリゴールドなどの花が大規模
に栽培できるようになれば、蜂蜜の生産も可能性があります。魚、カエル、キノコ、豚、牛、
果物、野菜、花、焼酎、薬用酒など、複合養殖農場の生産物を販売するために小さな店を作る
必要もあります。いろいろやることはありますが、あせっても仕方がないので、少しずつ活動
の範囲を広げていき、何とか自立的に経営できる資源循環型の複合養殖農場を作り上げていき
たいと考えています。

薬用酒をつくっているメンタオ君

小型トラクター