NARC通信 第21号

NARC通信 第21号

平成20年5月1日発行

  
ラオス北部の農山村で村集会所を建設
NARCが、ラオス北部のウドムサイ県サイ郡にある2村で、村の集会所を建設しました。
村の名前はホワイサンとホワイトン。これらの村はわが国のODA技術協力による養殖改
善普及プロジェクトの対象となっている村です。このプロジェクトでは、日本人専門
家とラオス人政府職員の巡回チームが村を定期的に訪問して、どうしたら村にとって
一番適した養殖振興ができるかを村人と話し合ったり、村人に対する養殖技術指導を
したりします。どちらの村でも、そのようなときに村人と巡回チームが集まって情報
交換や話し合いをする集会所がなく、しかたがないので村長の高床式家屋の床下を使っ
ていました。

養殖プロジェクトによる養殖普及活動に限らず、老若男女すべての村人の意向を反映
させながら村の発展をはかるには、多くの村人が集まって意見を述べ合い、情報を交
換し合う集会所が必要です。集会所は単にその村だけではなく、周辺の村を含む地域
全体の農林畜水産業と生活を改善するための普及活動の拠点としても使われるでしょ
う。村人も集会所の建設を強く望んでいましたが、焼畑を中心とした零細農業しか行
われていない村のこととて、費用を工面することができませんでした。そこでNARCが
村集会所の建設を支援することにしました。幸いなことに、ホワイサン村集会所に関
しては財団法人日本国際協力財団の助成金を、ホワイトン村集会所に関しては佐野信
夫さんからの寄付金を得て、建設資金を確保することができました。

集会所は村人が維持管理することができるような簡素な造りにし、50人程度の集会が
できるような36平方メートルの部屋と、倉庫と2人用の寝室を兼ねた18 平方メートル
の小部屋からなっています。これに別棟で便所兼水浴小屋と炊事小屋があります。電
気を配線し、机、椅子、棚、ベッドなどの家具も設置しました。郡農林事務所が資材
の調達と施工管理を行い、建設工事はできるだけ村人自身の労働力でやることにしま
した。工期は約2ヶ月で、ホワイサン村の集会所は2007年5月に、ホワイトン村の集会
所は2007年10月に完成しました。完成後、県農林事務所や郡農林事務所の職員と村人
が集まり、盛大な開所式が行われました。現在、両集会所とも村人の集まりにだけで
はなく、さまざまな地域普及活動の拠点として使われています。ホワイトン村の集会
所には郡農林事務所の職員が常駐して、地域開発計画の作成作業が行われています。
ホワイトン村は先住のカム族と後から移住してきたモン族の間があまりうまくいって
いませんが、集会所の建設をきっかけに両者の融和が進むことも期待されます。


ホワイサン村村長の家での
普及活動
ホワイサン村の村人による
建設用地の整地
完成したホワイサン村の集会所
完成したホワイサン村集会所
での普及活動
ホワイトン村村長の家での
普及活動
ホワイトン村の旧小学校
この小学校が丘の上に移転し
集会所はその跡地に建てられた
完成したホワイトン村集会所
完成したホワイトン村集会所
には、郡農林事務所の普及員が
常駐し、地域の開発計画作成や
普及活動などを行っている