NARC通信 第28号

NARC通信 第28号

平成22年4月1日発行

  

ラオス農山村への支援活動

佐野幸輔

ラオスにおけるわが国の技術協力プロジェクト、「養殖改善普及計画フェーズ2(AQIP2)」に
関わりのある村人や小学校に対して行ったNARCの支援について報告します。AQIP2は、地元
の条件に適した小規模養殖を普及することを通じて、ラオス農山村地帯における零細農村の
自立的発展に寄与することを目的にしたプロジェクトで、今年3月に5年間の技術協力を終了
しました。

サイニャブリ県サイニャブリ郡ケンコーイ村の女性同盟池への支援
ラオスにはどの村にも女性同盟という組織があります。ラオス北部に位置するサイニャブリ
県のケンコーイ村では、活発な女性同盟メンバーがいて昨年から養殖活動を始めました。彼
女らの養殖池へ水を供給する水路を改善する費用としてNARCから150万kip(約17,000円)の
支援をしました。養殖活動を通して、女性同盟の資金の獲得や養殖の裾野の拡大が期待され
ます。

サイニャブリ県ピアン郡ムアンピアン村小学校への絵本
AQIP2ではムアンピアン村小学校の養殖活動の支援を2年以上続けてきました。この小学校は
非常に積極的に養殖活動に取り組んでいます。学校養殖のモデル校ともいえるこの小学校で
は魚の売り上げで児童にノートやペンを購入しています。図書室を充実したいとの校長先生
たっての希望で、今回NARCの支援で絵本を30冊寄贈しました。

サイニャブリ県ピアン郡ナーケム村小学校の養殖池への支援
上記のムアンピアン村小学校の評判を聞いたのか、20kmほど離れているナーケム村の小学校
も養殖を始めることになりました。もともと小学校にあった池を深くする費用としてNARC
100万kip(約11,000円)の支援をしました。学校は村人と協力して養殖池の周りに50mほど
の長さの柵を作りました。木材は児童が持ち寄り、釘は学校が用意しました。柵の作成は村
人と教師が協力して行いました。ラオスの雨季が始まる5月には稚魚を放養して養殖活動が
始まることになります。この時期にプロジェクトは既に終了していますが、これまで我々と
活動をともにしてきた郡農林事務所や県養殖ステーションの職員がこの活動を引き続き面倒
を見てくれることになっています。