NARC通信 第32号

NARC通信 第32号

平成23年2月25日発行


第6回ラオス体験旅行

池ノ上絹子

今回のラオス旅行は今までとちょっと趣を変え、水田生態系保全活動などNARCが行っている活
動に参加することが目的の一つです。義兄(池ノ上宏)と獣医学博士の脇田さんは先にラオス
入りしていて、菅原さん、野村さん、私の三人は11月29日夜ビエンチャンに着きました。

11月30日:
国道13号線をメンタオさんの住むポンケオ村へ。3時間でメンタオさんの家に到着。たくさん
の親戚・村人が出迎えてくれました。モン族式のバーシー儀式の後に、豚を一頭丸ごと料理し
た豪華昼食。生血の和え物、骨付き豚肉と青菜のスープ、丸ごとゆで鶏、焼きナマズ、豚こま
と野菜炒め、卵、もち米、ビア・ラオ。女性と子供は我々一行と大人の男性が食事する間は外
で待っていました。菅原さん持参の乾パンと機内で出たケーキを年長の女の子(4、5年生)に
渡すと、ちゃんと子供たち全員に平等に分けていて感心しました。食後、メンタオさんの田ん
ぼを見に行きました。乾期なのに水が豊富です。彼は家族が多いので自家用の米がたくさん必
要で、今年から二期作ができると喜んでいました。実際に見ると彼がとても頑張って農業に取
り組んでいることが実感できました。バンビエン最初の夜はナムソン川に面したリゾートホテ
ルです。脇田さんはさっそく川に小魚採りの網を仕掛けました。川では子供や大人が川のりを
採っていました。

12月1日:
朝食前に散歩し、近くの吊り橋を渡ってみました。人は往復4,000キープ、自転車や車は料金
が違います。村人はたぶん無料でしょう。8時30分、メンタオさんも一緒に車で出発。来年に
行う水田、灌漑用水路などでの水生生物採集と水田生態系の重要性を啓蒙する活動のための下
見に、ポングン村、ナトン村など合計5村の小学校を訪問しました。途中車が川の中で立ち往
生し、男性3人が川に入って車を押す大奮闘の後、無事に脱出(そばに有料の木橋がありました)。
小学校調査の後、鍾乳洞を見物しました。急な石段を登り、中は真っ暗。ヘッドライトをつけ、
すばらしい自然の洞窟に大感激。2泊目からは米軍飛行場跡に面したゲストハウス泊まりです。
夕方貸自転車で散策へ。自転車屋のウィー(11歳)、妹、おばあちゃんと絵を描いたりして楽
しい価格交渉をし、何とか3台で150円に。町にはバックパッカーが沢山いました。道路沿いの
おばさん達が作るお惣菜のお店で、竹の子と春雨の炒め物、バナナの葉に包まれた川のり等
(1袋25-30円)を買い、夕食に添えました。

ポングン村小学校の校長先生

パトン村小学校の生徒たち


12月2日:
5時に起き3階のベランダでお茶を飲みました。明るくなるにつれ雄大な山々が180°広がります。
とてもゆったりとした時間でした。6時頃に飛行場跡から熱気球が北西の彼方へ飛びたちました。
日の出は6時45分。ゲストハウスで働いている17歳のカムタン君と話しました。ポンホン(途中
に通過した13号線沿いの町)から来ていて、5人家族だそうです。「おはよう」を教え、日本に
興味をもってくれたらいいなあと思いました。朝食はお粥。菅原さんがバナナの葉で生の肉を包
み発酵させた物を見つけました。菅原さんは美味しいものを見つけるのが上手です。午前中は滝
を見に行きました。高さ32m、水量はさほどではないものの美しい滝です。子ども達は流れに飛び
込んだり、小魚を手づかみしていました。色鮮やかな蝶やトンボが沢山飛んでいて脇田さんは採集
に夢中でした。昼食は滝の入り口で川床料理。鳥の姿焼き、焼きティラピア、パパイヤサラダ、
ビア・ラオ。午後はナムソン川の舟遊びです。川沿いのゲストハウスは西洋人が多く、バンジー
ジャンプや賑やかな音楽をかけ川遊びをしていました。水牛はゆったり川に浸かっていましたが、
川沿いは騒々しい大観光地でした。

12月3日:
朝、貸自転車屋の可愛く賢いウィーとモエ(8歳)の兄妹に会いに行き、寝起きの二人と記念写真を。
彼らも日本に興味を持ってくれたらと思います。車でメンタオさんを迎えに行き、彼のお店を見る
ことができました。お菓子や生活用品と一緒に日本から送られた古着のヨネックスのシャツが売ら
れています。一番欲しいのは、長袖シャツ(黒、茶、紺が人気)とスニーカーとのことです。メン
タオさんと一緒にナムニャム村(モン族の村)の養殖農家チョンチャーさん宅へ。NARCの支援で建
設中の稚魚用水槽を見学しました。何とチョンチャーさんには子供が14人います。帰路はカーフェ
リーでナムグム川を渡りました。手造り感たっぷりのすごい船で目が点になりました!ポンホンで
昼食。ここでメンタオさんとはお別れです。この町にビエンマラさんの実家があることを思い出し
菅原さんと訪ねました(2009年1月にビエンチャンで行われた文京区のバトミントン仲間、タッサポン
君とビエンマラさんの結婚式に菅原さんと参列しました。お二人は今も東京在住です)。夕食はボリ
チャンさんとラオス風焼き肉に舌鼓。


ナムグム川のフェリーボート

12月4日:
13号線を北へ40キロ、左折してデコボコ道の先ナムスワン養殖開発センターに建設中の水田生態系
保全センターに行きました。収納家具を運び入れたり、荷物を整理したり、雑巾がけをしたりしま
した。ラオス人職員の方々は天井に蛍光灯を取り付けたり、排水溝(カエルが住んでいました)を
直したり、何でも出来ます。昼食は出前のフォー。午後には市内に戻り自転車でボリチャンさん宅
を訪問。さらにタッサポン君の実家にも寄り、彼の弟達と記念写真を。お母様はお産の手伝いに日
本に行っていました。最後の晩餐はラオス料理屋スクビマーンです。竹の子スープが有名でここの
お料理は何でも美味しいです。

12月5日:
11時まで我々三人はトンカンカム市場、タラートサオと最後まで買い物三昧でした(キロ当たりも
ち米80円、赤もち米120円、塩30円等)。昼過ぎビエンチャン発。バンコク空港ではタイ出張から
帰るヌーハクさん(ボリチャンさんの母でナムスワン養殖開発センター所長)に会うというハプニ
ングあり。


今回でラオス体験旅行は最後とのことです。2003年に初めて行ったラオスと今ではずいぶん違って
いる気がします。でも「足るを知る人々」は変わっていません。ボリチャンさん、メンタオさん、
いろいろな方のお蔭で、ラオスを肌で感じることができました。有難うございました。


ラオスの魅力とはやはりラオスの人々です。